6月24日(土)、選択的夫婦別姓制度の実現のためには何が必要なのかを探るため、ワークショップ(サンフォルテ研修室303)を開催しました。まず、富山大学非常勤講師の斉藤正美さんから「憲法24条 家族と個人をめぐるせめぎ合い-官製婚活を事例に」と題して話題提供をしてもらいました。「官製婚活」というのは、少子化対策として行政がマリッジセンター等を設置し、結婚を望む男女のマッチングをするというものです。また、現政権は少子化対策を進めるため、婚活支援策・経済施策・地方活性策を進めており、そのような動きの中で「男女共同参画」がいつのまにか消滅しているとの指摘がありました。高校生に対して、ライフプランを考えさせる教育が行われ、その中で妊娠適齢期と三世代同居の奨励も行われています。そして、現政権は「家族」を重要視し、現在憲法に書かれている「個人の尊重」「個人の尊厳」を消そうとしています。
斉藤正美さんの話題提起の後、グループに分かれて意見交換をしました。参加者の声として、再婚同士で結婚しようと思ったら別姓で結婚できないことを知って愕然とした、孫が事実婚するというので驚いた、など、時代の変化に制度が追いついていない実態と、それに困惑する人がいる現実が見えました。現在の民法の制度では、結婚したくても結婚出来ないひとがいるのです。
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